akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

【書評・感想】グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

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僕は今すぐやる会という、タスク・スケジュール管理のワークショップをやっている。集客のヒントになるんじゃないかと一緒にやってる人間に勧められ読んだものだ。

この本はグレイトフル・デッドというアメリカのロックバンドのマーケティングの技法について説明した本だ。

グレイトフル・デッドというバンドはこの本ではじめて知った。このバンド既存のバンドとは全く違った売り方をして大成功したバンドだ。

例えば、普通のバンドが、ライブをやるとライブの録音は禁止するだろう。グレイトフル・デットは逆をやった。

ライブの録音自由、それどころか録音しやすいように専用のスペースをつくる。しかも個人での利用ならコピーはいくらでもOKだという。しかしこのやりかたで規制をとっぱらったことで、飛躍的に人気が広がって言ったのだそうだ。

さらにコピーのやり取りを通じて、またライブでのやり取りを通じて、ファン同士の交流が増えコミュニティが形成されていった。それが根強いファンの獲得につながった。さらにグレイトフル・デットは中間業者を無くし、ライブのチケットやCDなどを直接販売して収益を得た。

既存のバンドが音楽のコンテンツを軸に置いた商売ならば、グレイトフル・デットはライブ体験を売ってる。ライブではオリジナルの曲以外にも、カバー曲はガンガン歌うしライブには出店も自由に出せるようにしている。

コンテンツを無料でハードルが低く手に取るようにできるようにして、その後で有料のアップグレードのコンテンツを購入してもらって収益を上げる。CDも装丁が毎回こだわりがあって、やたら豪華な箱に入ったもので手が込んでいる。

本ではそうしたグレイトフル・デットのマーケティングの技法と、ビルゲイツやグーグルなどの共通点などもあげながら、マーケティングへの実用書として構成されている。

できれば紙の本で買うことをお勧めしたい。装丁からカバー裏カバーデザインいろんなところにこだわりがあって、本の中で語られるグレイトフル・デッドの雰囲気が伝わってきてよいのだ。下に写真のっけてます。

普通だったら自分のコンテンツが勝手に使われたりコピーされたら、損になるだろうと思う。しかしコンテンツを提供する側がある程度計算しコントロールした上でフリーにすると言うことはコアなファンを獲得することにつながるのかもしれない。あと無料で使わせて付加でお金を取るというのも、考えとしてはいい。自分のコンテンツに自信があればやってみるのも良いかもだ。

本の写真はこんな感じです。

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