akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

はねバド! 漫画だからこそできる表現がある

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アニメが始まり話題になってるのかなってないのかよくわからないが
前々から大好きな話なので書こうかなと思う。

高校の女子バトミントンを舞台にした話。
今ならKindleで1巻が無料です。

ネットでも散々言われているが、絵柄と作風が連載当初と現在を比較すると全く違う漫画になっていてこの作品の醍醐味がある。

この絵柄の変化に関しては、確かに初期と最近の2つの絵を並べると、明らかに違うのだけど1巻から順を追って読んで行くと、話の展開とキャラクターの心象風景に連動するように絵柄が自然な感じで変わって行く。

この変化は漫画でしかできない表現じゃないかと思っていて結構好きなのだ。

絵の変化に関してはググればすぐ出てくるから調べてもらえればいい。

初期の作品はバトミントン部の女子たちがキャピキャピして可愛い感じの漫画だったキャラクターが扉絵でエロめのコス(鬼とか)したり、胸とか手足の書き方も無駄にデフォルメして大きかったりするのだが、巻数が進むにつれてリアルな描き方に落ち着いている。(誤解されがちだが共学校で男子部員もいる。空気だけどな。)

絵柄が顕著に変化するのが5巻あたりからだろう。神奈川県大会の決勝戦だ主人公の綾乃と主人公と同じ高校に通うなぎさが対決する。
Kindleで無料版があったので読んでみると解る。

作品の始めでは綾乃は才能がありながらもバドミントンに対しては、不真面目な感じのキャラクターなのだが、決勝戦に進んで行くにつれて勝ちに迫り来る鬼のようなキャラクターに変貌していく。この不安定さが魅力でもあり怖さを感じさせる。

試合の内容はネタバレなのであえて書かないが、接戦の中で綾乃もなぎさも極限まで限界を出しきって戦う。戦いが苛烈になるに伴ってマンガの描き方も変わっていく。読んでいて、読み進めていくうちに作中の熱に思わず引き込まれてしまうのだ。

この決勝戦以後この作品の方向性が決まったように思える。その後全国大会に駒を進めるのだが異形の天才に思えた綾乃が周囲の影響から人間らしくなっていく姿も面白い。

この他にもかつて全日本10連覇を果たした綾乃の母親との確執めいた話や。綾乃の母親が才能を見込んで育てたコニーとの関係(最新刊ではコニーとなぎさの死闘が実に熱く読み込んでしまったが)回収されていない伏線もあり今後が楽しみな作品である。