先日友人に誘われて筒井康隆展に行ってきた。
https://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
場所は世田谷文学館。
京王線の芦花公園というマイナーな駅から徒歩5分ほどのところにある。
外観はこんな感じ。
ウテナという企業の創業者の邸宅跡に隣接されて作られたようで隣には蔵なのだろうか、趣を感じさせる建物がある。
館内の休憩所からは鯉が見える。
さて、今回の展覧会だがすっごくよかった。情報量が多いので消化するのが大変だったが。
大まかな流れとしては筒井康隆の出生から現在までを年表形式で追いながら、合間合間に自筆原稿や初版本などの貴重な資料が展示してあった。そういえば筒井康隆は『ビアンカオーバースタデイ』くらいしか読んでいなかったから、こんな機会でもないと読むきっかけもできないなと思う。
しかし、展示を見ていくと、作品紹介を見るたびに「これどっかで見たことあるなぁ」と思うのだが、それはおそらく筒井康隆の影響を受けた作品にどこかで触れているということなんだと思う。筒井はあらゆるジャンルの先駆者なのだと改めて思う。
展示に関しては撮影禁止だったのであまり撮影はできなかったのだが、ここは撮影可能だった。
てっきり、関連本を手に取るコーナーなのかと思いきやこれ全部筒井康隆の蔵書なのだという。本を開いてみると確かに蔵書印が押してある。僕はSFにそれほど詳しくないのでよくわからないが、今となっては手に入りにくいSFの初版本もわんさかあるようだ。なんで展示してあるのかというとこれらの本は11月3日に世田谷文学館で即売会が開かれ売られるのだという。ただでさえ貴重な本だというのに、さらに筒井の蔵書となればどれだけの値段がつくのやら・・・
帰宅後筒井のブログを読んでみたのだがこの蔵書即売会は終活の一環なのだそうな。
あと、展示の終わりの方で筒井が出演していた舞台のビデオが流れていた。2時間くらいあるみたいで全部は見られなかったが。この辺りも撮影OK
とにかく終わってから筒井作品がひたすら読みたくなった。読んだらこのブログでも感想を書きたいと思う。
筒井康隆展の詳細はこちらまで(世田谷文学館公式サイト)
https://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html