akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

【書評・感想】しょぼい起業で生きていく えらいてんちょう著


いずれ本でも出すのかなと思っていたがついに出たので読んでみた。

しょぼい起業で生きていく
えらいてんちょう
イースト・プレス (2018-12-16)
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実はえらいてんちょうのイベントバーエデンで1日バーテンをやったことがある。一度1日バーテンをやらせてほしいと申し込みに行った際にお会いしたこともある。
僕の知人がバーエデンによく出入りしているようで、その人がいうに今すぐやる会の宣伝にもなるし、たぶんエデンに出入りしている人は発達障害系の人も多いから相性がいいんじゃないのかと紹介してくれたのがきっかけだった。
その時の様子はこちらにあるので見ていただければ。

imasuguyaru.hatenadiary.jp


さて本の感想だが、すごくいい本だと思った。とにかく書いてあることが地に足ついていて、実践的で、起業へのハードルがとても低くなる本だった。ギラギラ設けるというよりも、社会適応の手段としての起業もあるんだなと思えた本だった。

本の肝としては自分の持っているリソースを掘り下げて、小さい労力でハードルを低くやれる事業をやることなんだと思った。そしてその事業で出来上がったコミュニティを活かして生きる。
やりたいこととできることは違うとよく言うが、できることを最大化する試みなんだと思う。

僕の好きな言葉であちこちで引用してるのだが三浦梅園の言葉に「枯れ木に花咲くに驚くより生木に花咲くに驚け」というのがある。要は人間珍しいことに注目しがちだけど、当たり前で当然できていることが実はすごいことでそっちに注目するといいよって意味の言葉だ。人間枯れ木に花が咲いたら驚くけど、普通の生木に普通に花が咲いたって驚かない。でも当たり前に咲くのが実はすごいことなんだと。

自分の生活を見直して当たり前にやってることを最大限生かそうという姿勢がとても実践的でいいなと思った。たしかに労力が少ないし仮に失敗しても怪我しない。
ほかにも店舗を借りて店舗に住むことで家賃を削って月に出ていく固定費を削ったり、日常の行動範囲を見返して、そこから移動するついでに商品のやり取りをしたりなどすぐに実行できそうなアイディアがあふれているのがとてもいいと思う。

協力者を集めようというのが本の中にあったがそれも経験としてわかる。従業員を雇うのではなく感謝や承認で他人に協力してもらうことだ。正しいやりがい搾取ともかいてあったが。

そう思うのは自分の経験もある。僕は大学生のころからめんたねというカウンセリングや催眠をやる集まりに顔を出している。めんたねの事務所は主催の尾谷さんの自宅兼事務所だ。僕も含めてだけど事務所を開放していると、暇人が結構出入りして誰かしらいて、居心地がいいのだ。そしてその集まった人が自主的に事務所のために何か貢献したりする。事務所を引越ししたこともあるのだが、その時も仲間内で手伝ったりしていた。

定期的にそこではワークショップをやるのだが、僕はずっとアシスタントをしている。もちろん無給だ。そこに不満を持ったことはない。このアシスタント制度はアシスタントをやる代わりにワークショップを無料で受講するという制度だ。お金が発生しなくともそこにやりとりが生まれている。お金が全くないのは困るけども、お金だけではなく自分にとって幸せになるものは人との繋がりだったりして、そこを必要としている人は確かにいる。