復活のルルーシュを見に行くために急ぎ足で見た。
話によるとテレビ放映版と変更点があるとかで見ておく必要があると聞いていた。
コードギアスシリーズはリアルタイムで見ていた。厳密に言えばR2が地上波で始まった時から見始めた。きっかけは忘れてしまったけどもリアルタイムでも話題になっていて、R2の第一話からC.Cの可憐さに惹かれて、その日に急いで1期を見始めていた。
テレビ放映版の終わり方が終わり方としては素晴らしいと思って、それいらい自分の中では燃え尽きた感があり、コードギアスシリーズには触れてこなかった。亡国のアキトもリアルタイムでは見なかった。(最近見てすごく面白かったのだが)
テレビ放映版をみていたので話の大筋は理解していたつもりが、見たのはずいぶん前だし覚えてるだろうかと不安だったのだが実際に3部作を見始めると高校生のころにギアスを見ていた記憶が蘇ってきて、一気に作品世界に没入できたと思う。旧作との変更点や新作カットもすぐにわかった。
冒頭にテレビ放映当時のOPを流し、テレビ放映時に使用されていたED静止画を入れてくる演出で昔からの視聴者は記憶が蘇ったのではないか。
話の筋だけ書いておくと、神聖ブリタニア帝国とアメリカとイギリスを合体させたような貴族制の国が世界の大半を支配しているという設定で、そのブリタニアに日本が侵略されてエリア11という植民地になる。主人公のルルーシュはブリタニアの皇族で人質のために日本に送られるのだが戦乱のさなかで死亡扱いにされ、以後は身分を偽りエリア11の学生として生活している。
そこに偶然謎の少女C.Cと出会い、ギアスという相手に絶対遵守の命令を下せる能力を付与され、ギアスと主人公がもつ卓越した統率能力で日本独立勢力を引き込みブリタニアに独立戦争を仕掛ける
ざっと書くとこんな感じだ。
全50話のアニメを合計6時間でまとめる内容なので、駆け足感はあるにはあるのだが、上手にエピソードを削ったり再構成したりして面白く仕上げているのは見事だと思う。
マオの話とか確かに削ってもいい。
あとCLANPがキャラ原案というのもあって、キャラクターの投信とか目のでかさとか最初はちょっと違和感を感じた。CLANPデザインのアニメを見るのは久しぶりだったからな。しばらく見たらなれたけども、登場キャラの投身がすごく高いしもモブキャラでもすっごい美人になっている。
第二部後半、つまりR2前半に該当する箇所の構成は、テレビアニメ版のルルーシュ視点ではなくてスザク視点で進んでいくのがとてもいいなと思った。これなら確かに大半の話は削ることができるのと、既存の視聴者には新作カットでおいしいし、初見でも無理やり削った感じがでないのがよい。
物語後半でシュナイゼルの計略でゼロの正体やギアスについて黒の騎士団幹部に暴露されるシーンについての改編もよかった。
テレビだと扇をはじめシュナイゼルの策にまんまの乗ってしまって、扇ヘイトの原因にもなる残念な描写だが、映画版では扇をはじめ騎士団幹部が半信半疑のなかでシュナイゼルのごり押しでやむなく決裂した描写になっていた。
そしてラストシーンが全く変わっていた。テレビ版だとC.Cは馬車に乗って、ルルーシュかと思わせる人間とともにいるというどうとでも解釈できる描写だったが、映画版では一人でロバに乗り、ジェレミアからの手紙を受け取っていた。今後どうなるのかという興奮のまま復活のルルーシュへの布石となるラストだった。この翌日に復活のルルーシュを見ることになる。
全体的によくまとまり、良い意味での改編があった三部作だった思う。
現在復活のルルーシュを上映中だからなのかⅠとⅡはアマプラ会員なら無料でみられます。Ⅲは有料残念。