akiraの個人ブログ

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会田誠のセクハラ問題から大学の講義で会田誠展を見に行ったことを思い出した話

会田誠がセクハラ問題で話題になっている。

news.livedoor.com
実際に訴えられているのは大学当局なのだが、会田氏が大学での公開講座に講師として出席したら、見せたスライドが性的なもので精神的苦痛を受けたとか。どうも会田氏の言い分と齟齬があるし実際のことはわかららないけども、そういえば俺が大学の学部4年の時に会田誠を講義のなかで取り上げたことがあったなと思いだして今書いてみている。

教養科目の講義で美術史の講義だった。興味のある科目だけ取っていたせいで、教養の単位が足りなくて単位を取るためにやむなくとったものだから詳細はすっかり忘れている。ちょうどそのころに六本木ヒルズの森美術館で会田誠展「天才でごめんなさい」が催されていた。記憶があいまいなのだが先生の専攻は現代美術にも及んでいたようで、講義の端々で会田誠の名前が出ていた。

そして、最終講義の直前の講義で先生からこんな話が出た。最後の講義は休講扱いにして、希望者だけ会田誠展に参加してほしいと。先生が展覧会を解説してくれるという。そして出席すればすれば出席点をつけるとかそんな話があったので出席率も危うかったのもあり参加していた。それと、単位を取るためにレポートを書く必要があったのだが、どうも講義に関心が持てずレポートのネタ探しも兼ねてだった。

レポートを書く必要もあったので、オーディオコメエンタリーの音声機器も借りた。これは会田誠自身が自分の作品について解説したものである。会田誠の声は写真通りというか気の抜けたおっさんの声で、解説も丁寧に解説するというよりは作品を作った時の心境やらなにやらを砕けた感じで語っていた。内容は忘れてるが。

しかし、会田誠に関して全く事前知識もないままに行ったので行ってみて大変驚いた。特に18禁コーナー。当時の記憶をたどれば部屋の前には黒幕があって幕をくぐらないと入れない作りだったはず。レンタルビデオ屋の18禁を模していたのか。展示物は有名な四肢を切断した少女に首輪をつけた絵とか、小さな少女を冷凍食品みたいに保存して食べたりするやつとか、発想としてはおもしろいというか、いま考えると展覧会でよくできたなぁと思うものが多かった。

あと、面白かったのは「美少女」と書かれた壁に向かって会田誠がひたすらオナニーしてる後姿を映しただけの映像作品とか。80年代のエロ漫画のエロシーンばかりあつめたコラージュ作品とか、平安期の巻物と崩し字を模して二チャンネルのネットスラングを書き連ねるものとか。そんな作品があったのを覚えている。

正直現代美術は高尚すぎてわからん。

ポストモダンとか脱構築とかそのあたりの思想性が絡んでいるのだろうが、会田誠はそういえばそんなことを語っていたのだろうか。今僕は当時の記憶を頼りに書いているからそのあたりは忘れてしまっている。そのあとレポートを書くために会田の本も買ったのだがどこにいったのやら。

前置きが長かった。本題に入ろう。

まあ、要は何が書きたかったといえば、自由参加とはいえ大学の講義の一環で会田誠展に生徒集めてたけど当時は何にも問題にはならなかったんだよね。当然女子生徒もいた。というか女子生徒のほうが多かった。しかも先生は女性だったし。今回の問題とはまた厳密には違うのかもしれない。今回は教室で事前の告知なしに魅せられて苦痛という話らしいし。それでも訴えるのは賛同できないが。

僕が危惧してるのはこういう問題が起きて、訴えて勝ってしまったら大学内で講義すごくやりにくくなるんじゃないかなと思うところ。また、不快感への対処が過剰になりすぎていると思えてならないことだ。僕個人としてはこういうものを表現する自由は守ってほしいものであると思う。