akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

エリクソン催眠 トランス誘導ワークショップに参加していて思ったこと気づいたこと。

めんたねのエリクソン催眠トランス誘導コースの日程が決まった。
5/3~5/5の3日間の開催だ。

過去に僕は何度かこのコースにはアシスタントとして参加していて、ちょいちょい参加者への指導も手伝ってきた。宣伝になるかわからないし、取り留めもないが参加していて気付いたことを書いてみる。

mentane.net

なんのことやら解らない人に、凄く簡単に説明すると、このワークショップは催眠を教えるワークショップだ。
怪しいと思われるかもしれない。わかる。凄く解る。

僕も怪しさ満点だった。もともとめんたねという集まりには催眠を教わりに出入りしたわけではなく、この集まりに所属してたライトノベル作家の浅井楽さんに会うためだった。ただ出入りしているうちにアシスタントに誘われて何度か催眠を受けたりやったりするようになっただけである。
実態を知ってしまうと、怪しさと言うよりは、想像してたよりもやばいことはなく、使える点も沢山あるけど、万能ではないし超能力的なものとはほど遠いというのが解ってくる。

良く誤解されがちだが催眠にかかったからといって身体の自由が奪われるとか、かけられたから洗脳されるとかそういうのはない。催眠にかかりたいと思えばかかるし、かかりたくないと思えばかからないものだ。だから無理矢理催眠に入れるというのはできない。よく催眠をかける人は「催眠誘導をする」という。「誘導」だ。つまり主体者は催眠にかかる人のことだ。被験者が催眠にかかるのを誘導する。というニュアンスだ。

催眠についての細かな話はは主催者の尾谷さんが書いたブログがある。古い記事だが参照してみて欲しい。

mentane.jugem.jp

mentane.jugem.jp
さて、催眠というのは日常生活からほど遠い物だと思う。なにせ普段生活していて見る機会は無いし、かかることも、ましてやかけることはない。だが実際にやってみると活かせる点というのは出てくるし、ただの趣味以上のものがあるから僕も参加をしているというのがある。では日常にどう活きるか?というのを僕個人の視点から書いてみる。

まず一番大きいと思うのは、人間には意識と無意識があって、意外と無意識で動いていることが多いという、新しい視点の枠が体感覚で出来上がることがとても大きいと思う。

実際に普通の人が日常生活で催眠誘導をする必要性はない。ただ、ワークで催眠誘導ができるようになると、日常生活の中でも家族や友人や職場の同僚や上司の言葉以外の反応に自然と目が行くようになる。

それは声のトーン、視線、全体から感じ取る雰囲気、表情の硬さ緩さ、貧乏ゆすり、ある単語の反応。言葉でのやり取り以外にたくさんの情報を人間は出していることに気がいてくる。重要なのは知識として人間は言葉以外にやり取りをしているということを知っているのではなくて、実際に体感覚で理解ができているということだ。

この体感覚は泳げるようになったり、自転車に乗れるようになった時の感覚に近くて、わかる前は本当にわからないし、わかった後はよくわかる。自転車に乗れない人に自転車に乗る感覚を説明するのが難しいようなものだ。

わかってくると、人間関係が少しだけど楽になった。なんでかなと思ったんだけども、人を観察する技術が体感覚で身についたお陰で、相手が何を考えてるかにアタリが付くようになって、意外と自分は迫害されたり嫌われたりしてないのだなと気がついたり、また自分の感情でいっぱいいっぱいになってる状態から俯瞰して自分を見たりするようになっていたから。

催眠誘導をする際にもう一つコツと言うが大事だと思うのは自分自身も催眠に入り、さらに理想を言えば自分も入りながら、相手も観察しつつ、第三者的な視点で自分と相手の状態を眺める視点をもつこと。

これは催眠に限らずカウンセリングの技術にも言えることなのだが。

ともかく、不安や自分の視点でべったりとしていた感覚から、一歩引いて物事を眺めることができる。

この視点がわかってくると面白いのは、顔色をうかがうというのと、相手が何を考えているかを考えるのは全然違うということがわかってくる。顔色をうかがうという行為は意識が自分に向いている。自分が叱られないように、被害にあわないように必死でふるまっている。だから相手を見ていない。見ていないがゆえに外れたことをやりがちで相手からの非難が飛んできやすくてさらにおびえて顔色をうかがう悪循環に陥る。

相手を見て催眠誘導をかけるというトレーニングを積んでいると、相手を見るということが体感的にわかってくるので、これまで自分は相手を見ているつもりで見ておらず、顔色をうかがうと相手を見るのは違うことだということがわかってくる。

もちろんその日の調子によって精度は変わってしまうし、自分の中の恐怖心がなくなるということはないが、やる前と後ではだいぶ違う。
とまあ、これは自分の日常において視点の変化メンタルの変化の話。

それと、カウンセラー、コーチング、対人援助などをやる人の視点で考えてみる。
僕はここ数年であるけども、今すぐやる会でタスク管理を軸にカウンセリング、コーチングをやっている。催眠誘導をやってきて効果があったかといえばものすごくあったと思う。

端的に言えばクライアントの反応を見ることの精度は確実に上がっている。タスク管理にまつわるやりとりというのは、クライアントの側が「やらねば」「できなければ」という思いが先走りすぎて、優等生の回答をすることがあったりする。これはあまりよくない。本人のキャパ以上の目標設定は結局目標達成できずに失敗体験だけが積み重なるからだ。優等生めいた回答をしたときに妙な違和感を感じたりする。ん?と引っかかる。言葉にしたときの語尾がしぼむ感じとか、いつもとは違う視線の動きとか。

そんなときにこちらから「大丈夫ですか?無理してませんか?」と聞いてみると案外クライアントから「難しいですね」と自分から訂正して来たりする。些細なサインについて精度は上がった。まだ見逃しているところはあるのだろうけど。

とりあえず今日はこんなところで。興味のある人はリンク先をどうぞ。

mentane.net