2019年12月に千葉県富津市の上総湊でお札を配るご奉仕に行っていた。
毎年行っていて2018年のも書いていた。今書くのは今更感がありすぎるが、せっかく写真も撮ったしもったいないのでブログにあげることにする。
プロフィールなどにも書いてあるが僕は國學院大学で学部と大学院の6年間神道の勉強をしていた。院を出た後にゼミの先輩に誘ってもらって、それ以来毎年参加することにしている。
とりあえず夜8時に上総湊駅に到着。千葉県のベッドタウンに住んでいると忘れてしまうが千葉の南の方は田舎である。獣も出るし。蘇我駅を超えたあたりから急に旅行気分になってしまう。同じ県内の移動なのだが・・・
到着してまず寿司屋で寿司を食う。お世話になる八雲神社の宮司である椙山先生と1年ぶりの対面。毎回椙山先生のお話は勉強になるし、神道の研究から離れて久しい僕がこのときは大学・大学院時代に戻った感覚になる。
上総湊の名物ははかりめ(穴子)である。湊町なので漁業も主要産業の一つである。半農半漁でながらく暮らしてきた人たちが住う場所だった。近年では変わってきているが。週末だけこちらにくるセカンドハウスの別荘地として人気が出てきている。アクアラインが通った影響である。
しかしここのはかりめ(穴子)は毎年食べているが抜群に美味しい。
翌日早速お札の配布を始める。
地域の地図を渡してもらって担当区画にある家を一軒一軒訪問して新年のお札を配るのである。もとよりこの地域の住民は半農半漁で年末年始忙しく神社までお札を取りに来る余裕がなかったのだとか。そこでお札を地域に配るようになったのは始まりだという。
しかし地域を歩いて気がつくのは、台風の影響であった。千葉県南部が特に被害を受けた台風だったが、こちらも例外ではなく。屋根にはブルーシートがかかっていた。あるお宅では訪問したところ、すでに家を取り壊すことが決まったという話だった。
途中で集合して昼飯休憩。
舗装された道もあれば、草の中を分け入る道もあり、それもまた楽しい。
今回は作家で大学教員の浅生楽さんを誘った。きっと興味があるだろうし、楽しんでもらえると思ったのだがやっぱり楽しそうにしていた。誘ってよかったと思う。もう一つ収穫なのは配る様子を写真に撮れたことだろうか。
道中石切場の跡地があって、洞窟のようになっているところに入るとゲジゲジが大量に出てきたようである。
1日目が終わってビールとカワハギの肝和えで英気を養う。
2日目は街道沿いの家を訪問する。
早い話が訪問販売ではある。販売とか行ってはいけないのだが。授与するという言い方になる。お札なので商品ではないからな。
街道沿いの家は、というか地域全体で過疎化が進んでいて、空き家が多かった。しかし新しい住人も増えているようで、外国人が住んでいるケースが時々みられた。賃料がものすごく安いというのもあるし、案外都心に出やすい立地もあるのだろうか。よくわからない。
お昼休憩
しっかりとした神棚がある家は羨ましい限りである。
2日目が終わりビールと寿司で優勝していた。
その後帰宅した。
下は一緒に奉仕した大学院の先輩や後輩と。毎年この写真は撮っているな。