akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

NHKの秘島探検 東京ロストワールド 第1集「南硫黄島」を見た。

ずいぶん前だがNHKでやっていて録画したのを見た。

www.nhk.or.jp
南硫黄島の全島調査の様子を撮影したドキュメンタリーである。南硫黄島の生態系の特異さと、調査をする学者がとても生き生きしていてみていて楽しかった。

南硫黄島とは日本で唯一島への一般人の立ち入りが禁止されている島だ。小笠原諸島の南側に位置している。以前に小笠原諸島の島の一つの噴火したのが記憶に新しいが、その噴火した島が今後どのような生育環境を作っていくのがを探るヒントにもなるそうだ。
島ができたのは3万年前で、地球の歴史からすればまだ若い島である。島独自の固有種がたくさんあり、小笠原諸島の父島母島で見られる動物も独自の生態を示している。

例えばコウモリなどは父島母島では翼をはばたかせる、夜行性だ。が、南硫黄島ではグライダーのように滑空して飛ぶ、生態系が未成熟のためえさになる果物が育っていない。そこで草を餌にしているのだが栄養価が低く、朝から夜までひっきりなしに飛んで餌をとる必要がある。そこでエネルギーを節約するために滑空する。

もしも滑空するコウモリが生き残り時代が進めば別の種が誕生するかもしれない。この島は進化の過程にある生き物がたくさんいる。

出てくる研究者たちも、未踏の島に足を踏み入れて熱中して探索している姿がとても生き生きとしてみていてとてもよい探索に熱中するあまり、日焼けで腕の皮が赤くなって、めくれてボロボロになっている。

島にはまともな平地がない。断崖絶壁に取り囲まれ船を取り付けることも難しい。上陸にも一苦労する。島に上がってからも断崖絶壁の斜面を登っていく必要があるから、先頭にロッククライミングの専門家が上るためのロープを取り付けてもらい、その後ろを研究者が上っていく。研究者は事前に訓練を受けてはいるが、訓練でも四苦八苦していたようで、島でも苦労していた。

ベースキャンプも島の中腹にある、申し訳程度にある斜面の緩やかなところに何とか設営するといった具合だ。しかもベースキャンプを作った夜にキャンプのテントに大量の海鳥が衝突する。海鳥の巣に帰るルート上にベースキャンプを作ってしまったようだ。
島が独自の生態系を作る要因として標高の高さもある。標高が1000メートルあり、島の上部と下部で温帯が変化する。そして特徴的なのは島の中腹部で、海からの湿気が上ってきて、その一帯は常に霧が濃く植物も独自の生態系を営むのだという。

特に番組でクローズアップされていたのは、コダマという生き物だった。10年前の一部調査で発見された新種で木の上にいる様子が森の精霊のようだというのでコダマと名付けたのだという。

コダマは大きさ2ミリ程度の小さなカタツムリの一種だ。カタツムリはダーウィンも進化論を執筆するために参考にした、生き物で殻の模様で進化の過程を判別できるのだそうだ。

今回このコダマで新発見があった。発見された場所で体の大きさや殻の形に変化があった。環境に適応する過程で進化が始まっているというのだ。コダマの先祖は北海道にあるという、北海道から海鳥に付着してコダマとよく似たノミムシも島にいるが変化がない似たような生き物でも環境の変化に対応して姿を変える生き物とそうでない生き物がいる。この違いはどこから生まれるのか?そこを探ることが人類の進化のを探るヒントになるという。

隔絶された島で進化の分岐の過程が垣間見られて面白いと思った。