akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

大原野神社と花の寺(勝持寺)にいってきた。

 

大原野神社

毎年年明け頃に京都に用事があって、いつもならば1泊くらいして京都奈良辺りを観光していたのだが、今年はコロナのこともあり、日帰りで京都に行っていた。用事に関しては思いの外早く終わってしまって、午後が丸々空いてしまったので、前々から行こうと思っていた大原野神社にいくことにした。
最寄駅というか、一番近い駅は東向日(ひがしむこう)という阪急の駅でそこで降りた。 

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京都駅からは南西に位置している。ここまでくると田舎である。神社近くまではバスも出ているのだが、バスの本数が少なく時間も限られていたのでタクシーを使った。神社の前までは1700円ほどだった。車内で二十二社の説明を運転手さんにした。そもそも大原野神社に行こうと思ったのは大原野神社が二十二社のうちの一社だからである。

二十二社というのは平安自体後期に制度として確立した、朝廷から特別の奉幣を受けた神社のことだ。伊勢の神宮を例外とすると、基本的に朝廷から近い畿内の有力神社が選ばれる。詳細はWikiでもよんでください。二十二社という制度のことはやっぱりまだまだ知られていないらしい。最近は二十二社という新書も出ていたと思うけど。リンクは貼ってみますが読んでません。

神社に到着した。初詣で賑わっていた。主にきているのは地元の人だろう。
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「官幣中社」の文字が埋められている。いわゆる国家神道時代に付けられた社格(ランク)のことだ。この門柱が明治〜戦前に作られたということがわかる。
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人も少なく境内は静か。しかし大原野は土地があるので京都市内の神社とは違って境内がとても広くのんびりとしていた。
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下の写真は鯉沢の池。看板にあるように文徳天皇ゆかりのものである。写真だと伝わりにくいがでかい。
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手水はコロナの影響でなし。鹿が鬼滅の刃の禰豆子ちゃんみたいに管を加えて、そこから水が出る仕様になっているのだけど。
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後で知ったが昔は春日大社にならってだろう、境内では鹿を飼っていたらしい。写真撮り忘れたがそのことを伝える石碑もあった。大原野神社の成り立ちはそもそも、桓武天皇が長岡京に遷都した際に、春日大社の分霊をこの地に勧請したためだ。皇后が藤原氏出身で藤原氏の氏神は春日大社の神様なのでそこにちなんだのだろう。

とここまで書いて気がついたがそもそもこの辺り長岡京の跡地が近い。大原野から南に降ると跡地がある。気がつかなかった。今度来た時はそっちも行きたい。
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初詣ということもあってかそこそこは並んでいた。並んではいたけども10分もしないで参拝ができた。本殿は春日大社の分霊というだけあって春日によく似ている。

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当然狛犬には鹿の石像が置かれている。なぜお金を載せるのだろう・・・
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ここでも2019年の台風の爪痕があった。椎木が倒れてしまったようだ。中に入ってパワーを感じられるようである。
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こちらは神社の裏の鳥居に繋がる道。人通りがほとんどなくひっそりとしている。
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名前を忘れてしまった・・・下の写真は神社の裏鳥居からほどなくしてある道で、地元のボランティアの方が作ったという。インスタ映えしそう。
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三が日ということもあってか、神社境内には数はそこまで多くないもののキッチンカーが何台かあった。
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空腹に負けてクレープを買う。
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ちなみに御朱印もいただけました。京春日と書いてある。

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花の寺(勝持寺)

大原野神社の隣には花の寺の別名で有名な勝持寺がある。もともとは大原野神社の別当寺、別当寺をわかりやすく言えば明治維新以前は神仏習合の影響で神社と寺の関係がより密接で、神社の一部の寺、もしくは寺の一部の神社という相互に絡み合った関係性があった。ここ別の神社もしくは寺によってどちらが主体かは色々とあるが、今では別の宗教法人になってるけど、昔は一体の関係だったみたいに認識しておけばいいと思う。

そういう関係性だったから大原野神社から花の寺に通じる近道もあり、そこからついでなので行ってみた。下の写真が大原野神社からの近道。

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そこから長い坂道を登っていく。途中石塁と石垣があった。発掘調査で出土したものだとか。
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石垣の積み方に中世を感じる。本当に自然の石を積んだだけのものだ。

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坂を登った後にさらにまた石の階段を登って花の寺に着く。
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400円の拝観料を払って、入った。入ったはいいが「花の寺」なんだから、やっぱり真冬じゃなくて花の咲いている時期にくるべきだったね。おかげで参拝してるの俺だけだったけど。
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宝物館には薬師如来醍醐天皇の勅額など貴重なものが展示してある。迫力があるので是非一見されたし。当然撮影はダメでした。
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花の寺は西行が出家した寺でゆかりが深い。西行にちなんだ桜も植えてある。西行というと大河ドラマのイメージや実際に詠んでいる和歌をみてみると実にめんどくさいメンヘラだったんだろうなと身も蓋もない感想を持ってしまう。メンタルに何かしら抱えてなければ出家もしないしあんな歌詠みにもならんか。
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ひたすらに寒々とした景色。
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こちらのお堂の裏には石仏があった。しっかりライトアップもされていたので是非みてみるといいです。
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帰る頃になって下の山門を見つけた。ここから結構歩くのである程度覚悟した方がいいと思う。

御朱印もいただいいた。
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山門を出てすぐに淳和天皇御陵の道を知らせる標識があったが、ここから8キロ歩く必要があって早々に断念した。というかそもそも花の寺にいくつもりはなく在原業平ゆかりの十輪寺に行こうとしてたのだけど、時間がなくなってしまった。
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再び大原野神社

花の寺を出て再度大原野神社に入り見逃していた瀬和井をみにいく。みてしまえば古い井戸だがみないでいるのも後悔が残ろう。
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いい感じに境内が黄昏時に染まっていた。
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再度きて、若宮の存在に気がついた。こちらもかなり古い。
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二の鳥居の写真を帰りがけに撮ったのだが、承応3年(1654年)とあるから、玉川上水通水の年か。古いなぁ。f:id:osugi-akira:20210103235221j:image
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初めて知ったのだが大原野神社の前にこんな看板があって東海自然歩道の一部だったらしい。東京の奥高尾から大阪の箕面市までつながっている道だとか。

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あとはだんだんと暗くなる中バス停までかつて神社の参道であった道を楽しんだ。火が沈むとがくんと寒くなってそれどころではなかった気もするが。
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