今西川口が話題になっている。元々違法風俗街のメッカだったのが一掃されて、そこに中国系の住民が移り住み本物のチャイナタウンになった。中国人ばかりなので中国人向けの中華料理が沢山あって、日本ナイズされていない美味しいものがあると。
前々から気になって何度か行っているのだが、その中でもお気に入りの店がココだ。
福建料理福記である。
JR西川口駅から歩いて5分程度のところにある。裏通りに入るので少し解りにくい。基本的に西川口のお店は元々がスナックや裏路地の飲み屋みたいな立地のあまり良くないところにあることが多い。この福記も元はスナックだったのかわからないがボロめの物件に入っている。上はアパートなのか解らないがぼろい。
福建料理と聞くとなじみの無い人が多いかと思う。店頭の看板にもあるが、「中国八大料理の一つである”福建料理”は、中華料理の中でも日本人の口に合うといわれています」とある。また詳しく書くが確かに日本人の口に合うものだった。本場の中華と聞くと香辛料多めをイメージして敬遠してしまう人もいるだろうが、このお店はそんな人でも食べられる味付けだった。
特徴を簡単に言えば海に面していることもあり、海鮮をふんだんに使った料理が多い。またビーフンが特産でビーフンを使った料理も多い。味付けとしては塩系の味付けが中心で海鮮の出汁を活かし、海鮮のコクがよく感じられる味付けだ。わりあいとアッサリしていて食べやすい。辛みは各自でラー油などを足していく感じだ。
▲看板料理の海牡餅（ハイニービン）牡蠣と豚肉と白菜などの野菜が入った揚げ物だ。さっくりした衣をかじると中から芳醇な磯の香りがただよう。海苔も入っていて香りが良く日本人の口にもあう。
▲中味はこんな感じだ。
▲魚介だんごと海苔のスープ。濃厚な出汁と海苔の香りが最高だった。
▲仙草ゼリーとミルクティー
デザート系も揃っていて芋園も食べられる。
▲魚のすり身の団子スープ
魚のすり身の団子で中には挽肉が入っている。出汁はアッサリして食べやすい。
▲サツマイモ団子のスープ
▲さつまいもで作った団子の中には海苔と肉が入っている。さつまいも団子のもちもちした食感と団子をかじった瞬間に香る磯の香りが最高だった。
▲山芋のすり身を揚げたもの。山芋だけでは無く魚介系の濃厚な味がしてとても美味しかった。
▲コーリャンの白酒。中国で若者向けに最近作られたものらしい。フルーティな香りが料理と良く合う。
▲牡蠣のチヂミ。沢山牡蠣がこれでもかと入っていてとても濃厚で美味しかった。
▲平打ちの米の麺に、ピーナツとゴマペーストで和えた麺。一口すすると香ばしい香りがただよってとても美味しい。
▲名物のビーフンの炒め物。海鮮をふんだんに使い出汁で味を付けてある。細麺がさっくりしていた軽い口当たりでどんどん食べることができる。
ここが素晴らしいのはとても普通では食べられない味なのだが、コスパのよさも群を抜いていた。飲んで食べて3000円は行かない。大体2000円で済んでいる。また持ち帰りもできるのでお土産を作るのにも良いところだ。
また、中国人の方がよく利用する店だが下記の通り日本語メニューもあり、御店主は日本語が堪能な方なので日本人だけでも気軽に利用できるのが良いところだ。予約も取りやすい。夜はすこし混みがちだが、昼間は土日でも空いている事が多い。公式twitterもあるので覗いてみてはいかがだろうか。
福建料理専門店 福記
住所：埼玉県川口市西川口1-24-8
電話番号：070-1387-6888
営業時間：12:00～翌1:00日曜営業
定休日：木曜日
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