Facebookで知人が写真を上げていたのを見て、へぇ錦糸町にこんな良い喫茶店があったんだと思ってさっそく行ってみた。
錦糸町駅からは少し歩く。北口を出て錦糸公園を北上しオリナスの裏側にある道路を挟んだ向こう側にある。この夏場に歩いて行ったので店に着く頃には汗をかいてしまった。
決して目立つ外観では無いから言われないと気がつかないと思う。よく見ると引き戸のガラスには切り子の細工がしてあり細かなところにある装飾の配慮が嬉しい。
店内は木目を基調とした落ち着いた雰囲気だった。奥にカウンターが3席。手前にテーブルが4つ。4人掛けのテーブルが2つ、2人がけで隣り合って座るテーブルが1つ、1人がけのテーブルが1つ。決して広くは無い。というか狭い。しかし狭い空間なのだが窮屈さを感じさせない。天井が開けていると言うもあるのだろうけど、テーブルの距離感はちゃんと取ってある。イスにはブランケットが掛けてあって背もたれのクッションにもなるし、冷房が効きすぎていたら肩にも掛けることができて、そんな配慮も嬉しい。
メニューの表紙には代表の言葉があって、コーヒーへのこだわりを感じさせてくれる。
コーヒーだけでは無く、日替わりでケーキも作っている。
さっそくコーヒーとチーズケーキを注文した。
江戸切子のコーヒーカップを手にとってさっそく一口飲んでみた。美味しい。本当に美味しい。家でも煎れるがやっぱり美味しいところでプロが煎れるのは美味しい。ケーキも素朴なのだがしっかりとコクのあるチーズケーキでコーヒーとの相性がとても良かった。
コーヒーが美味しいのはもちろんだが、江戸切子のカップが美しく時折カップを手に取りじっくり眺めているのが大変に気持ちよかった。
江戸切子のカップをよく見ると、ほんの少しだけ模様に大小のばらつきがある。ぱっと見た感じでは解らないが、微妙なズレがある。そんなズレが機械ではなく職人の手作業で作られたモノなのだと実感が出来て、なぜか嬉しく感じる。
そんなことをしていると、余計か雑念がなくなって、コーヒーをただ楽しむだけの時間が取れる気がした。ゆったりとじっくり味わいながらコーヒーを楽しんだ。
コーヒーを飲み干すとまた切子の模様がくっきりと見え楽しめる。
ちなみに奥にある水飲みのコップも江戸切子だ。
この日はコーヒーをおかわりして2,3時間ほどゆったりしながらぼーっとしたり読書を楽しんだ。もっとも読んでいた本が‥・いやこれはいいか。
ともかく良い時間を過ごせるお店でした。
店舗情報
東京都 墨田区太平4-7-11
営業時間 11:00~19:00
休業日 水曜、第2・4火曜