最近ゴールデンカムイを一気に読んだのだが、読んだら熊が食べたくなった。
ゴールデンカムイは明治時代の北海道が舞台で作中でよく熊や鹿を狩ってその場で食べていてそれが実に美味しそうなのだ。
そんなことを考えていた矢先に偶然錦糸町を歩いていたら見つけたお店だ。
錦糸町駅南口から歩いて5、6分ほどだろうか。ダービー通りという飲み屋が立ち並ぶ通りがありそこにある。
錦糸町にはもう7、8年ほど定期的にきているのですっかり地元感覚で慣れてしまっているが冷静に見ると柄が良くない通りではある。
外観写真はこんな感じ。暗がりの中では店名が書かれた提灯が妙な存在感を発揮している。
席はカウンターのみでこじんまりとしたお店だ。８席ほど。
壁面に麻雀牌を敷き詰めている。
メニューはなんと巻物である。
ご店主のお話だと本店は新宿にあるのだそうだ。最近はゴールデンカムイの影響で来店するお客さんも多いとのこと。ジビエ肉は食べる機会も少ないし知られていないが、ちゃんと調理すればとても美味しいということを知ってほしいといっていた。
まず注文したのが肉刺しの盛り合わせ
どれがどれだかわからないのでご店主が対応するメモを書いてくれた。
処理がしっかりしているのもあり、癖が強いとされるヤギも普通に美味しく食べられた。この中で一番癖が強いのがトドだった。海にいる生物だから妙に魚臭い。どれも肉の味が濃くて美味しかった。
このお店はジビエが売りなのだがもう一つハブや虫を漬け込んだ薬膳酒が名物である。
珍しいものでは冬虫夏草という虫に寄生するキノコを漬け込んだ薬膳酒もあった。これは養殖物で蚕に寄生させたものだそうだ。
ツイッターでハッシュタグをつけると一杯無料でもらえるのでスズメバチの薬膳酒を頼んでみた。
味は…言われないとスズメバチって解らないね。
ちょっと土っぽい匂いがする。滋養は付きそう。焼酎で漬け込んでいるのだが焼酎をそもそも飲まないのでおいしさも解らないしな。一緒に来ていた酒飲みの友人に飲んで貰った。
このあとクジラのベーコンを頼んだ
仕入れ先が良いのだろう、濃厚で凄く美味しい。クジラは仕入れ先や鮮度によって味が全然違うのだが今回食べたベーコンはコレまでで一番かもしれない。
串焼きも頼んだ
こちらも何が何の肉だか解らないので対応するメモを書いて貰った。
ワニ舌はぼんじりみたいな味。鶏肉っぽいのだが、脂が凄くのっていて濃厚だった。
ナマズは普通に淡泊な白身魚、カエルは鶏肉なかんじ。ラクダが固くてクセが強い。
エゾ鹿は牛肉に近くて一番濃厚な味がした。
最後にメインディッシュでお目当てのヒグマの鍋が出てきた。
寄生虫がある可能性もあるので、しっかり中まで火を通してあげるのが重要なのだという。
コリコリとした脂身と歯ごたえがあって味の濃い肉が最高だった。味噌ベースの鍋だったのだが味噌との相性が素晴らしい。本当に美味しい。クセがあるのかと思ったが、クセは無く牛に近い味だった。しかし牛よりも味が濃厚だった。
〆は雑炊で。これも熊のダシが良く利いていて実に美味しかった。
この日は4人で行って1人5000円ほどだった。珍しい物が沢山食べられるお店だった。余裕があれば御店主が詳細に説明してくれるので勉強にもなる。
店舗情報
住所：東京都墨田区江東橋3-9-21 ニュー錦糸町ビル 1F
電話番号：050-5594-8895
営業時間：月～金 17:00～23:30(L.O 23:00)
土・日 12:00～23:30(L.O 23:00)
