みてきた。
日本の漫画が原作になってハリウッドで映画化されたものだ。漫画は映画化されると知り1巻だけよんだが忘れている。全然知らかなったがSF系ではとても有名な作品なのだと。
作中で説明があまりないのでわかる範囲で書くけども、文明が発展した後ものすごい大きい戦争があって、文明レベルが後退してしまった世界が舞台になっている。その世界では高層に設置された上層部だけで済む人と、地上に住む人間で差別化がされていて、下に住む人間は上に行くことができない。上と下では文明レベルも住居レベルも違う。世紀末的なディストピア世界が舞台となっている。
その世界ではアンドロイド技術、義体技術が進んでいて、体を機械に改造したりする人間が割合ポピュラーになっている。攻殻機動隊に世紀末要素を加えたような世界観だろうか。
話は下層で医者をやってるイドがくず鉄の山から偶然サイボーグの頭部を発見するところから始まる。アンドロイドものかと思ってたのだけど、元は人間の脳を使っているのでサイボーグものになるのかこの作品。イドが直してみたら脳は生きているし意識も戻ったので引き取ってアリータと名前を付けて育てることになると。
で、アリータは大事に育てられるんだけど拾われる前の記憶がなくて、暮らしてくうちにだんだんと記憶が蘇ってくる。おそらくは兵士として戦っていたであろうという記憶。実はイドは賞金稼ぎもやっていて、犯罪者を殺して回ってお金稼いでいて、アリータが偶然その現場を目撃してしまってイドの窮地を助けてしまう。
アリータは卓越した戦闘技術をもっていて、そこからイドの制止も聞かず戦いの道への邁進していくみたいな話。
アリータは街でであった男と恋仲になるんだけど、その男が割合ダメ男で街中で人を襲って義手とか義足を無理やりかっぱらって裏で売ってたことがわかる。
そのトラブルにアリータも巻き込まれたり、アリータもよくわかんない上の人間に目をつけられて殺されそうになったりとかそういう話だった。
総じていえば戦闘描写はCGをふんだんにつかって迫力もあって面白かった。ただ作品世界の設定とかがよくわからなかったな。原作がすごい量があるからしょうがないのかもしれないけど。
また、サイボーグものならではのSFチックな問いとか問題はあまり前面に出なかった気がする。
攻殻機動隊みたいな義体化することで精神が肉体に引きずられていく描写とか、電脳世界に意識が接続されていくことで自他の境界があいまいになるところとか。
アリータでは(僕の見方が悪いというのもあるかもだが)そのあたりの葛藤があまりなくて、サイボーグや体を機械にすることがあまりにも日常化していたようなそんな印象をうけた。もう一度見たら見方が違うのかもだけど。あと尺の問題もあるのだが、黒幕めいた人間との対決が中途半端におわっていて、映画一本ではわからず、次回作への布石として見たほうがよいのかも。
次回作はあるのか知らないが。より詳しく知るには原作を読んだほうがよいのだろうし、原作ファンとしては面白いのかもなと思ったりした。
それと、この映画では主人公のアリータはCGでそれ以外が実写という形式で、最初は違和感があるんだけどもしばらく見たら特に違和感がなく見られた。CGでの不気味の谷みたいなものもないし。そのあたりの技術はすごいんだなと思った。